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札幌便り

fromsappor.exblog.jp

北の街に暮らし、目にした事・思った事を写真をまじえて綴ります

真駒内について勉強してきました

札幌学院大学コミュニティカレッジの講座の中から「札幌の自然を観察しよう」(全3回)を受ける事にしました

一昨年に次いで2回目ですが 人気の講座で運よく抽選に当たり受講する事ができました  ラッキー!


5月12日(土) 1回目は「真駒内の自然と歴史を訪ねて」

午前は札幌学院大学社会連携センターでの座学
講師は1昨年と同じ 学院大学人文学部教授奥谷浩一先生で 真駒内について分りやすく楽しく話してくださいました
興味深かったその一部をかいつまんで書き留めます

1真駒内と言う地名の由来
アイヌ語「マク・オマ・ナイ」に由来し「山の方・にある・川」と言う意味を持つ今の真駒内川を指す

2真駒内の地勢
真駒内の標高はおよそ80~90メートル ちなみに札幌中心部は標高およそ15メートル 
札幌全体は豊平川の氾濫源でこれが運んだ土砂によって形成された扇状地でもある

3真駒内の地質
真駒内は最も古い地層で250万年前のものから比較的新しいものまで複雑に構成されている
その一つに2万2千年前に支笏湖から噴出した泥流が火山灰層となった支笏泥流と呼ばれるものがあり この地層は北は札幌駅付近にまで達している
これを切り出した石を「石山軟石」または「札幌軟石」と呼び札幌の建築材料として広く利用された

この札幌軟石を利用した建物は今でもあちらこちらで見かけます
大通公園の札幌市資料館の外壁もこの軟石とレンガで造られています
真駒内について勉強してきました_f0083977_22354186.jpg


次に真駒内の開拓の歴史についてでしたが 北海道開拓時代の話はとても興味深く簡単に纏められそうもないので又次の機会にします

困難を極めた北海道開拓の歴史は映画「北の零年」でもうかがい知る事ができました 
北海道開拓の歴史は新しく文献も多く残っているので色々なエピソード等も知る事ができ 「北の零年」に劣らない興味深い話を史実としてあちらこちらで聞くことがあります

真駒内の開拓 というより北海道 ひいては日本の開拓に大いに貢献したエドウィン・ダンについての講義はたいへん興味深いものでした
その中で参考文献として紹介された阿部三恵さんの「エドウィン・ダンの妻ツルとその時代」(道新選書)は是非読んでみたいと思います 読んだら又報告しますね


真駒内はその後も歴史的に大きく変化してきました

戦後真駒内は米軍に接収されます
(この時 キャンプ地の建設に「タコ部屋」労働者の苦難がありました)

昭和30年 米軍基地の返還があり代わって自衛隊が真駒内に駐屯

そして昭和47年の札幌オリンピック大会では真駒内がメイン会場になりました



午後からは 米軍基地時代 軍のゴルフ場だった真駒内公園に場所を移し 北海道アウトドアガイドの方々の案内で自然を観察

この公園内ではカタクリの群落が見られるのですがチョッと時期が過ぎていました
咲き残っていたカタクリ
真駒内について勉強してきました_f0083977_225347.jpg



次回は野幌原始林の沿革と自然  今から楽しみです
by sakurasou21 | 2007-05-17 23:06 | Comments(0)
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by sakurasou21